2024年
3月
08日
金
今回は珍しくバックショットからの紹介です。
息子さんの靴を見るに見かねたお父様からのご依頼です。
ヒールの外側は擦り減り、フラットシューズのような佇まいになっていました。
ヒールだけではなく、ソールの損傷も激しかったです。
ちなみにこの靴は数年前に当店でオールソール交換させていただいておりまして、当時のafterの画像です。
一番の問題はアッパーのヒールカップの損傷でした。こちらは左足です。
こちらが右足です。
破れている箇所だけを補強するのではなく、あたかも初めからこういうデザインだったかのように自然な仕上がりを目指しました。
言われなけば分からないのではないでしょうか。
今回はレザーソールよりも耐久性の高いラバーソールの中からダイナイトソールをお選びいただきました。
革の質感や色合いも違和感なく仕上がりました。
2024年
2月
25日
日
レッドウィングのオックスフォードシューズです。
好き過ぎてヘビーローテーション故にほつれてしまうのは必然です。
元の縫い穴を目掛けて一針一針縫います。
ライニングも破れています。
革を当ててトップラインを縫い付けて補強しました。
アッパーの色落ちも目立つ状態でした。
クリーニングをしてブラックのシュークリームで磨き上げました。
こちらのレッドウィングポストマンシューズもほつれていました。
幸い革は破れていなかったので、元通りに仕上がりました。
ライニングの損傷は激しかったです。
見た目はもちろん、履き心地を改善できます。
状態がひどくなりすぎる前に修理することをオススメします。
2021年
10月
08日
金
ドクターマーチンのサイドゴアブーツです。
学生時代に履いていたモデルなので懐かしいです。
ゴムが伸び伸びでヨレヨレになってしまっていました。
ゴムを交換するだけで見違えるほどシャキッとした印象に変わりました。
革もメンテナンスさせていただき、これからのシーズン大活躍してくれることでしょう。
2021年
2月
19日
金
ルイヴィトンの膝丈のロングブーツです。
ブーツ丈を短くするシャフトカットとオールソール交換をご依頼いただきました。
スッキリした印象になりました。
ソールをベージュにすることでよりヴィトンっぽい感じになりました。
リップルソール(シャークソール)はインパクト抜群です。
元々ブーツの上部にあったLouis Vuittonのロゴを切り取って移植しています。
こちらのロングブーツは京都府北部よりご送付いただきました。
丈が長くて履く機会が無いので思い切って短くしたいとご依頼いただきました。
『イメージ通りの仕上がりで良かったです。なにか得した気分で嬉しいです。』とメッセージいただきました。
2019年
6月
13日
木
オールデンのコードバンシューズです。
バーガンディのVチップはオールデンらしい一足です。
コードバンの革は肉厚で丈夫というイメージですが、あくまでも良い状態での話です。
油分が不足するとかえって脆く裂けやすくなります。
コードバンになりやすい現象なので日頃からのケアと脱ぎ履きの際に注意が必要です。
上から革を当てて補強しました。
かかとの内側も擦れて傷んでいました。
靴もここまで履きこまれると本望かもしれませんが、これからもずっと履き続けられるようにお手伝いするのが当店の仕事です。
かかとに革を当てて補強する腰裏修理をさせていただきました。
これで見た目はもちろん、履き心地も改善されると思います。
仕上がりはお客様にもご満足いただけ、修理したことで愛着が増したとおっしゃっていただけました。
2018年
10月
01日
月
ベルルッティのブローグ補修の修理です。
パンチドキャップトゥの四隅が裂けています。
贅沢にも一枚革のワンピ―ス仕様にブローグが施されています。
繊細で薄い革だけに耐え切れなかったようです。
お客様のご提案により、上から革で裂けているブローグを隠しつつ、補強しました。
元の雰囲気に近づけるため、ブローグ穴で装飾しました。
カーキがかったダークグレーだったので、色調に違和感が出るかなと心配だったのですが、上手く合わせることが出来ました。
お客様にも大変ご満足していただけて、何度もお礼を言っていただき、恐縮してしまいました。
何店舗にも断られたにもかからわず、諦めきれずに、遠方の当店を信用してご依頼された靴への思いに感服しました。